国からの米ファイザー製新型コロナウイルスワクチンの供給が減ったのを受け、徳島市など県内5市町が64歳以下の接種スケジュールを見直した。接種券の発送を遅らせたり、接種の年齢区分を細分化したりするなどの影響が出ている。「見直す方向で検討中」とする自治体もあり、今後も影響が広がる可能性がある。

 県内24市町村に聞いた。ワクチンの供給減に伴いスケジュールを見直したのは、徳島、小松島、阿南、美馬の4市と海陽町。徳島市は7月3日、基礎疾患のある64歳以下と基礎疾患のない60~64歳の接種予約受け付けを中断。基礎疾患のある64歳以下は28日に再開したが、基礎疾患のない60~64歳の再開時期は未定となっている。

 小松島、美馬両市は予約や接種の年齢区分を細分化。阿南市と海陽町は接種券の発送時期を遅らせるなどした。

 今後見直しを検討しているとしたのは5市町。鳴門、三好、石井、板野の4市町は、接種の人数枠を縮小し、ペースを落とすと回答。三好市と東みよし町は予約や接種の日程を遅らせるとした。三好市は「ワクチンの供給不足で、基礎疾患のある人や12~18歳の個別接種予約が取りづらくなっている」と説明する。

 吉野川市など14市町村は「現時点で見直しの予定はない」と答えた。勝浦、佐那河内、那賀、牟岐、美波、つるぎの6町村は、人口の9割以上が2回接種できる量のワクチンが今月中に供給されるとした。

 国が「7月中に希望者への2回接種を完了する」としていた65歳以上の接種については、全ての自治体で少なくとも1回接種した人が約9割に上った。しかし2回接種を終えた人が9割以上となったのは勝浦、上勝、佐那河内、牟岐、松茂の5町村にとどまっている。

 国に対する要望では、ワクチンの安定供給を求める意見が多かった。このほか▽10月以降に12歳となる人ら、後から接種を希望した人への対応策▽ワクチンの供給や接種状況を記録するシステムの最新情報を速やかに教えてほしい―などの声が上がった。