4日に全日程を終えた第58回徳島県高校総合体育大会には42校から8992人が参加し、全国高校総体(インターハイ)の出場権を懸け、32競技で熱戦が繰り広げられた。団体では、全国での上位入賞を目的に県教委が指定している強化推進校の9校12部のうち、6校6部が優勝。個人競技は陸上や水泳で複数種目を制する選手の活躍が目立った。
強化推進校のうち、ソフトボール男子の徳島科技やバレーボール女子の城南などは順当に勝利。一方、ライフル射撃男子は城西と小松島西勝浦の両指定校が城南に敗れた。重量挙げの徳島科技や陸上男子の鳴門も昨年に続き優勝を逃し、現行の強化策に課題があることを示す結果となった。
県教委は、成果主義を取り入れた新たな強化事業を2019年度に導入する方針を打ち出しており、実効性ある支援が求められる。
指定競技以外の団体戦では、テニス男子の城南が16連覇、バドミントン女子の城東が15連覇するなど貫禄を見せた。逆に男女計6競技で初優勝校が誕生。バスケットボール女子で頂点に立った城南は30年近く続いた城北、富岡東の2強時代に終止符を打ち、存在感を示した。
学校別で優勝が最も多かったのは鳴門渦潮と徳島市立で、男女合わせて7競技。城南5競技、城ノ内4競技と続いた。
個人競技は、四国選手権やインターハイで活躍が期待される選手が実力通りの結果を残した。
陸上では、大地彩央里(徳島市立)が女子400メートル障害などで4冠、中井啓貴(城南)が男子100、200メートルとリレーで3冠を達成した。円盤投げの三田穂貴(生光学園)は昨年のインターハイ4位に相当する好記録を出し、砲丸投げとともに2冠を獲得した。
水泳では、女子板飛び込みの森岡さくら(生光学園)が1年生ながらインターハイ入賞相当の好記録を出した。
15~18日に四国選手権前期大会が四国4県で行われ、7月26日には東海地方でインターハイが開幕する。昨年のインターハイで県勢の8強以上は団体2校、個人6人にとどまったが、バレーボール女子が3位に入る快進撃もあった。県勢の活躍を期待したい。
◆優秀選手60人決定
4日に全日程を終えた第58回県高校総合体育大会で、全32競技の優秀選手60人が決まった。受賞者は《別表》の通り。
徳島新聞ホームページのWeb写真館に徳島県高校総体の写真を掲載しています。随時、追加します。