飯泉嘉門知事はんが全国知事会長を9月2日の任期いっぱいで退く、と報道されとった。

 誰もが衆院選に出るため、と思うたはずじゃ。ところが、記者会見で徳島1区からの出馬との関わりを問われ、「全く関係のない話」と答えてたのう。しらじらしく聞こえるけども、まだ出馬を正式に表明してないんで、こんな言い方になったんでっしゃろ。

 賢い飯泉はんのことや、計算ずくの発言と思いますわ。後で「あの言葉はうそやったな」とつつかれても、「あ・の・と・き・は、うそではなかった」と言えば済みますがな。政治家の常とう手段ですな。まあこのくらいの、へらこさを持ち合わせてないと、政治家は務まらんのかもしれまへん。

 県内政界で、飯泉はんの1区出馬を疑う人はまずおらんのとちゃいますか。いまや関心の的は、次の知事が誰になるか、に移っとる。

 ここでも知事・自民党県議連合と後藤田正純衆院議員サイドがせめぎ合うとると聞こえてくる。一方が中央官僚を擁立しようとすれば、もう一方は国会議員を立てようとするといった具合に、水面下で激しゅうしのぎを削っとるそうじゃ。

 大事なんは、自分たちの都合のいい人ではなく、徳島のためになる人を見つけることではないやろか。足の引っ張り合いをしてたんでは徳島はよくなりまへんで。(碇信人)

 *へらこさ=ずるさ