JR四国は6日、高齢者向け事業を展開しているインターネットインフィニティー(東京)と共同で、リハビリ特化型デイサービス事業を始めると発表した。8月に最初の施設を高松市の栗林駅前、9月に2カ所目を香川県丸亀市の丸亀駅前にオープンさせる。JR四国が高齢者向け事業を手掛けるのは初めてで、将来は四国内で十数カ所を展開し、収益の拡大につなげる。
要支援1から要介護2の高齢者が対象。トレーナーや看護師ら5人を配置し、日常動作を改善するための運動や、運動器具による筋力トレーニングを行って自立状態の維持を目指す。入浴や食事のサービスはない。一回当たり3時間で自己負担は約500円。利用者の送迎も行う。
当初はインターネットインフィニティーが事業主体となり、JR四国にノウハウを伝えて運営を引き継ぐ。年商は1カ所当たり4千万円を見込む。
インターネットインフィニティーは、全国にリハビリ型デイサービス施設「レコードブック」を111カ所展開している。四国は初進出で、浸透を図るため、知名度の高いJR四国とフランチャイズ契約を結んだ。名称は「JR四国レコードブック」とする。
JR四国は鉄道事業が厳しい中、将来性のある高齢者向け事業に着目した。1、2カ所目はグループの空き店舗に構え、遊休資産の活用も図る。半井真司社長は「高齢者が健康なら鉄道旅行に出てもらえる。駅周辺の活性化にもつながる」と話した。
JR各社では西日本や九州もこの分野に参入している。