江戸後期の浮世絵師東洲斎写楽を研究しているNPO法人写楽の会(徳島市)の2018年度総会が6日、徳島市のアミコビルであった。写楽の正体とされる徳島藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛の過去帳を発見した法光寺(埼玉県越谷市)に蜂須賀桜を植樹するなど、本年度の事業計画を決めた。
植樹は、NPO法人「蜂須賀桜と武家屋敷の会」(徳島市)と連携し、秋にも法光寺の境内にある十郎兵衛の墓近くに1本を植える予定。
このほかの事業として▽写楽の作品や会の研究成果を掲載した入門本(A5判52ページ)の発行▽写楽が生きた江戸後期の社会的背景を紹介する「あわ江戸楽講座」の開催▽PRポスターの制作―などに取り組む。
写楽の会は1995年に発足。一時活動を休止していたが、十郎兵衛没後200年の節目に当たる2020年に向けて、昨年再結成した。