三好市の長慶まつりで甲冑などをまとって威勢よく練り歩く参加者=三好市三野町芝生(2017年11月5日)

 徳島ゆかりの戦国武将・三好長慶(ながよし)(1522~64年)を主人公にしたNHK大河ドラマを制作してもらうため、県内の経済・観光団体などが12日、「NHK大河ドラマ誘致推進協議会」を立ち上げる。長慶の知名度アップに向けた情報発信と署名活動に着手し、大河ドラマ実現に向けた機運を醸成する考えだ。

 協議会は、県観光協会の呼び掛けに応じた徳島経済同友会や徳島県商工会連合会、県市長会、三好市観光協会、郷土史研究グループの三好長慶会など約30団体で構成する。

 設立後は、県観光協会のインターネットの観光情報サイトに長慶紹介コーナーを新設▽NHKに対する署名集め▽長慶顕彰に乗り出している徳島県人会近畿連合会との連携―などに取り組む。

 長慶生誕500年の節目となる2022年に向けて機運を高めようと、県観光協会の清重泰孝理事長(71)が各種団体から賛同を取り付けた。12日は徳島市のアスティとくしまで設立総会を開き、役員や会則、今年度の事業計画を決める。

 清重理事長は「ドラマ化が実現すれば必ず観光振興につながる。県外の団体とも協力して誘致活動を進め、徳島を元気にしたい」と意気込んでいる。