7日開幕の第99回全国高校野球選手権に徳島県代表として出場する鳴門渦潮が2日、甲子園練習を行った。選手たちは午後4時から30分間、引き締まった表情で憧れのグラウンドの感触を確かめた。打撃陣は振りが鋭く、順調な仕上がりをアピールしていた。
「いくぞ」。三塁側ベンチ前に整列したナインは松﨑主将の掛け声で勢いよくグラウンドに飛び出した。内外野に分かれてノックを受け、中継プレーや球場の広さ、甲子園特有の風向きなどを確認。堅実なグラブさばきを見せた横岡、野口の二遊間コンビは「打球が見やすく、ゴロをさばきやすい。自分の力を発揮できそう」と自信をのぞかせた。
続いて有持、山田、鈴江の控え投手がマウンドに上がり、レギュラー陣がフリー打撃。9人全員が右に左にヒット性の当たりを連発し、快音を響かせた。右翼フェンス直撃のライナーを放った笹田は「甲子園は想像以上に広い。本番もこの調子で長打を狙い、本塁打を打ちたい」と闘志をみなぎらせた。
エース河野はマウンドの感覚を確かめながら、テンポ良く20球を投げた。河野は「普段とは違う景色で投げやすかった。あそこにもう一度立てると思うとすごくわくわくする」。松﨑主将は「控えメンバーの動きもいい。試合が待ち遠しい」と息を弾ませた。
チームはいったん帰県し、3日午後3時半から同校である出発式の後、甲子園に向かう。4日午後4時から大阪市のフェスティバルホールで行われる組み合わせ抽選会に臨む。
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