鳴門市の徳島自動車道で昨年8月、停車中のマイクロバスに大型トラックが追突し高校生ら16人が死傷した事故で、四国運輸局は7日、トラックの運行会社「東西物流」(松山市)とバス運行会社「阿波中央バス」(阿波市)を、事業用車を一定期間使用停止にする行政処分にしたと発表した。5日付。

 昨年8~11月に監査を実施。東西物流は所定の拘束時間や連続運転時間を超えて運転したドライバーが複数いたなど過労防止措置が不十分だったなどとして、貨物自動車運送事業法に基づき大型トラック2台を13日から各20日間、使用停止にした。阿波中央バスは点検整備の記録簿に実際の点検者と違う名前を記した不実記載があったとして、道路運送法に基づき大型バス2台と小型バス2台を18日から各15日間、使用停止にした。

 事故は昨年8月25日に発生。故障のため路肩に停車していたマイクロバスに大型トラックが追突し、車内にいた乗客の高校1年の女子生徒(15)と車外に出ていたマイクロバスの男性運転手(30)が死亡、14人が重軽傷を負った。