細かく刻んだ藍の葉を乾燥させる「藍こなし」の作業を行う職人=上板町下六條の佐藤阿波藍製造所

 藍の葉を刻んで乾燥させる「藍こなし」の作業が7日、上板町下六條の佐藤阿波藍製造所で始まった。9月中旬まで行われる。

 藍師の佐藤好昭さん(54)ら職人8人が午前5時から作業を行った。刈り取ったばかりの葉を約2センチの長さに切断した後、送風機で飛ばして茎と選別。屋外で均一になるよう薄く広げ、ほうきで裏返して乾燥させた。約2日間天日干しをした後、袋詰めして製造所の倉庫に保管する。

 9月上旬には葉を発酵させる「寝せ込み」の作業が始まり、12月に藍の染料・すくもに仕上げる。

 佐藤さんは「4、5月に適量の雨が降り、立派な葉に育った。今年も品質の良いすくもを作りたい」と話した。