握手を交わし健闘を誓い合う鳴門渦潮の森監督(左)と日本文理の大井監督=甲子園球場

握手を交わし健闘を誓い合う鳴門渦潮の森監督(左)と日本文理の大井監督=甲子園球場

 開幕が8日に順延された第99回全国高校野球選手権の大会第5日の1回戦第2試合(12日正午開始予定)で対戦する鳴門渦潮の森恭仁監督(50)と、日本文理(新潟)の大井道夫監督(75)が6日、甲子園球場で対談し、相手の印象や意気込みを語った。

 森監督は相手投手と上位打者を警戒し、ロースコアの展開に持ち込んでの勝利を望んだ。(聞き手・阿部研一)

 ―相手の印象は。
 
 森 よくテレビで見る甲子園の常連校。レベルの高い野球をするイメージがある。
 
 大井 しっかりとした野球をしてくる印象。実際にプレーを見ていないのでそれだけだ。
 
 ―県大会は両校とも1試合平均約8得点と、打線が活発だった。
 
 森 フライを打ち上げずに低くて強い打球を放つよう、甲子園でも心掛けてもらいたい。向こうも5点取って3点以内に抑えることが目標のようなので、チームカラーが似ているようだ。
 
 大井 対戦投手の質で変わってくるので、そういう数字は当てにならないと思っている。ボール球を見極めてストライクゾーンをきっちりと打つ。大事なのは基本ができるかどうかだ。
 
 ―キーマンは。
 
 森 左腕河野。ロースコアに持ち込まないと厳しい。うちは打線が売りだが、好投手が相手だと簡単に点は取れない。
 
 大井 エースの右腕稲垣に3点以内に抑えてもらいたい。
 
 ―警戒している選手は。
 
 森 1~3番をバッテリーがどう抑えるか。稲垣君らレベルの高い投手陣をいかに打ち崩すか。
 
 大井 左投手がいいと聞いている。これから対策を練る。対戦がすごく楽しみ。
 
 ―意気込みを。
 
 森 この子たちは投攻守全てで徳島県内ではトップの力がある。ここに来られたのはまぐれではない。鳴門渦潮として初めての校歌が歌えるよう、チャレンジャー精神で必死にぶつかりたい。
 
 大井 今大会で31年間の監督生活を終える。最後の甲子園で選手が伸び伸びと戦う姿を見たい。やるからには勝つ。