第99回全国高校野球選手権大会の開会式リハーサルが6日、甲子園球場で行われ、鳴門渦潮の選手が本番さながらに、力強い足取りで憧れのグラウンドを踏みしめた。
行進は名護(沖縄)の山下明弘主将が先導役を務めた。強い日差しが照りつける中、7年連続出場を果たした昨年優勝の作新学院(栃木)を先頭に、滝川西(北北海道)から興南(沖縄)まで北から南の順に、49代表校の約900人が歩調を合わせて歩いた。
鳴門渦潮は徳島大会の優勝旗を手にした松﨑健太主将をはじめ、選手18人が元気よく行進した。
松﨑主将は「全員の足並みがそろった。順延となったが、気持ちを切り替えて8日も胸を張って堂々と行進したい」。行進の声出し係を務めた鈴江竜飛投手は「緊張せずにみんなをうまくリードできた。本番はスタンドの歓声に負けないよう大声を出す」と意気込んだ。
■相手エースを想定 打撃練習で快音
鳴門渦潮のナインは6日、開会式リハーサルを終えた後、兵庫県三木市の三木北高校で約2時間、打撃練習などで汗を流した。
フリー打撃では、日本文理のエース稲垣を想定し、マシンを130キロ台の直球とスライダーに設定。各打者ともコースに逆らわない打撃で好調ぶりをアピールしていた。
フリー打撃の合間には素振りを300回、30メートルダッシュを30本こなした。森監督は「体調の悪い選手もおらず、チーム状態はいい。