世界最大級のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2018」の日本酒部門で、本家松浦酒造場(鳴門市)の「鳴門鯛(たい) 純米吟醸原酒」=写真=が、純米吟醸酒の部の銅賞に選ばれた。

 「鳴門鯛 純米吟醸原酒」は、自然に乳酸を育成させて雑菌の繁殖を防ぐ昔ながらの製法「山廃仕込み」で造られ、20年以上前から米国に輸出している。審査では「メロンのような香りや、オレンジピールのような味わいのバランスが良い」などと評価された。

 同社の喜屋武(きゃん)博樹社長は「世界的な栄えある賞を頂き感謝している。今後も地元に寄り添い、酒造りに励みたい」と話した。

 IWCは英国の出版社の主催で、2007年に創設された日本酒部門は種類別に9カテゴリーがある。今回は456社が1639銘柄を出品。5月13~16日に審査を行い、純米吟醸酒の部(323銘柄)は金賞13点、銀賞32点、銅賞51点が選ばれた。