鳴門市大麻町の大麻比古神社で30日、神前で沸かした湯をササの葉で振りまき、厄を払う神事「湯立神楽」があり、参拝客ら約150人が家内安全や無病息災を願った。
境内に直径80センチの釜が設けられ、神職が火打ち石で点火。圓藤恭久宮司が祝詞を上げた後、みこが両手に持ったササを湯に浸し、四方に高く振り上げてはらい清めた。この湯を浴びると病気や災難に遭わないとされ、氏子らは神事が終わった後も釜を囲み、自らササを振って頭に湯のしぶきをかけていた。
大麻比古神社の湯立神楽は毎年旧暦の3月12日に行われている。