86回目のメーデーの1日朝、連合徳島(河村和男会長)と徳島労連(山本正美議長)の系列労働組合が、徳島市などでそれぞれ集会を開いた。参加者は、労働時間規制の緩和策を盛り込んだ労働基準法改正(いわゆる「残業代ゼロ法案」)など政府が進める各労働法制の改正に反対の声を上げるとともに、賃金引き上げや格差是正の実現を主張した。
連合徳島系の徳島中央メーデーは藍場浜公園であり、56団体から約1500人が参加。実行委員長の河村会長は、労働基準法や労働者派遣法の改正を「労働者保護ルールの改悪」と批判し「働く者の命と雇用を守り、暮らしの底上げに取り組んでいきたい」と訴えた。
戦後70年に合わせた「戦争や貧困など平和に対する脅威をなくすための運動に積極的に取り組む」との特別決議、「働くことを軸とする安心社会の実現」とのメーデー宣言をそれぞれ採択。集会後は全員で市中心部に繰り出し、シュプレヒコールを上げた。
美馬、三好の両市でも地区メーデーがあった。午後からは阿南市でも開かれる。
徳島労連系の県中央集会は徳島中央公園の鷲の門広場で開かれ、41団体から約250人が集まった。実行委員長の山本議長は物価上昇や消費税増税、社会保障制度の改正を取り上げ「労働者の生活は危機的状況。過労死や長時間労働を招きかねない『残業代ゼロ法案』は許さない」と力を込めた。
「働く者の団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本を目指そう」とのメーデー宣言を採択。ガンバロー三唱で気勢を上げた後、「最低賃金千円以上を実現」などと訴えながら市中心部をデモ行進した。
三好市の池田総合体育館でも西部集会が開かれた。