関船展示館に収められた関船=海陽町の阿波海南文化村

 海陽町四方原の阿波海南文化村に、地元の浅川天神社に伝わる船型だんじり・関船(せきぶね)を保存展示する「関船展示館」が完成し、1日、一般公開が始まった。
 
 展示館は木造平屋約100平方メートルで、町立博物館などがある文化村の敷地に整備。1977年建造の関船(全長11・6メートル、幅約2・3メートル、高さ約3・5メートル)1隻を収蔵した。関船は鮮やかな朱色の船体に、竜の刺しゅうを施した大正時代の幔幕(まんまく)やちょうちんが飾り付けられ、華やかな雰囲気を醸し出している。
 
 関船は浅川天神社の秋祭りで引き回されていたが、引き手不足で30年以上、浅川漁協の倉庫に眠っていた。県の浅川漁港堤防工事で倉庫が取り壊されることになり、町は保存展示施設の建設を進めてきた。総工費は3397万円。
 
 町立博物館の郡司早直(さなお)学芸員(48)は「海と共に栄えた、県南の歴史や文化を伝える貴重な文化遺産。幅広い世代に親しんでもらいたい」と話している。入館無料、月曜休館(祝日の場合は開館)。