徳島板野署が4月、飲酒して軽乗用車を運転し、物損事故を起こした男(69)=道交法違反罪で公判中=に飲酒検知をせず、酒気帯び運転を見逃していたことが8日、分かった。男は事故の約2時間後、別の場所で当て逃げ事故を起こし、徳島中央署に道交法違反容疑(酒気帯び、事故不申告)で逮捕された。

 徳島板野署によると、4月3日午後4時ごろ、徳島市川内町の市道で、男の車が中央線をはみ出し、対向してきた40代男性の軽乗用車に接触した。男性は男がふらついていると感じ、110番した際に「相手は酒を飲んでいるように見える」と伝えた。

 駆け付けた署員2人が飲酒の有無を尋ねると、男は「飲んでいない」と返答。署員は男の息が酒臭くないか、車内に酒類がないかを確認して問題ないと判断したという。

 男は午後5時50分ごろ、徳島市内の別の場所で50代男性の乗用車と接触し、そのまま逃走。通報を受けて捜査した徳島中央署員に発見され、酒気帯び運転が分かった。男は1回目の事故の前に酒を飲んだと供述している。

 徳島板野署の前川伸二副署長は「署員の指導を徹底する」と話している。