ダンスで試合に花を添える徳島ヴォルティスの公式チアリーディングチーム「ブルー・スピリット」。今年も新加入の3人を含む12人がスタジアム内外で躍動し、雰囲気を盛り上げている。

 メンバーは社会人4人と大学生2人、中高生各3人。毎週火曜と木曜の夜の約3時間、徳島市内で練習を重ねている。

 新たに仲間入りした梯穂乃佳さん=保育士=は1月に練習を始め、4月の東京V戦でヴォルティスパークのステージショーにデビューした。高校時代には甲子園で野球部を応援した経験があり、大勢の前でも動じない。「早くプログラムを覚えてピッチでも踊りたい」と意欲満々だ。

 チームのテーマは「お客さんとの距離を縮めよう」。ステージショーにタオルダンスを取り入れ、来場者と共にタオルを掲げて一体感を演出する。進行役を務める大向結子さん=鳴門渦潮高2年=は「時には観客席にマイクを向けて、一緒に盛り上げていけるよう心掛けている」と話す。

 10日の町田戦ではリフトなど一つ一つのパフォーマンスについて紹介、解説する時間を設ける。

 今年は新体操のコーチに教えを請い、後ろ向き宙返りなどをするアクロバットの練習も始めた。習熟すれば演技の迫力が増し、構成の幅も広がりそうだ。

 春名真美子キャプテンは「私たちのパフォーマンスが来場者に徐々に認知されてきたと感じる。もっと楽しんでもらえるようにしたい」と意欲を語った。

 引き続きメンバーを募集している。練習の見学や体験入部などの問い合わせは、徳島ヴォルティス<電088(672)7339>。公式HPの「チアリーダー募集」に詳細。