「おばんざい もつ家」がある地域交流拠点「新家」=佐那河内村上

 佐那河内村の地域交流拠点施設のカフェスペースに、火曜と木曜の週2日間だけ登場する「おばんざい もつ家」。2018年4月にオープンし、徳島県産、特に佐那河内村産の食材を使ったメニューを提供している。


 ランチメニューは日替わりで1種類。火曜日は、うどんやそうめんといった麺類、丼物が出る。木曜日は第1、3週に、佐那河内村産の旬の野菜をふんだんに使った「村のごちそう 身体にやさしいワンプレート」を提供。ご飯は、村で栽培された古代米「めがみ米」を使い、野菜は村内の女性グループ「オープンファーム菜々」が有機栽培したものが主だ。

地域おこし協力隊の宮岡さん

 店を切り盛りするのは、村地域おこし協力隊の宮岡香織さん(39)。「空気も澄んで、水もきれい。そんな環境で育った、おいしい食材を地元の人にもっともっと気付いてもらいたい」との願い込めている。食材が届いてからメニューを考えるため、提供する料理はぎりぎりまで分からない。

 取材日のメニューは、自家製ソースを使ったキャベツのお好み焼き、ウメとタマネギをドレッシングにしたサラダ、ラディッシュのぬか漬け、甘夏トッピングヨーグルトなど。野菜がたっぷりな上に、薄めの味付けでとても健康的だ。ランチメニューはドリンクが付きで700円(税込み)。ランチは汁物を除き、持ち帰りもできる。

佐那河内村の野菜をふんだんに使ったランチ

 宮岡さんは、旅行が趣味で、東南アジア諸国を訪問したことがある。そのときに気に入った各地の料理を「もつ家」でメニューとして提供。6月には、インドネシアのナシゴレンや、インドのキーマカレーが提供された。

人気のグアバジュース

 ドリンクメニューにも東南アジア旅行で気に入ったグアバジュース(250円)を取り入れた。ビタミン豊富で人気を集めているという。ほかに、ブレンドコーヒーやハーブティー(単品300円)など6種類を用意していて、50円増しでテークアウトできる。

 店内は、窓際のカウンター席が6席、2人掛けと6人掛けのテーブルが計4つある。木材を多く使った空間に、村の景色が描かれたイラストが飾られている。昼食を楽しむ住民や、通りがかった村外の人が訪れる。ゆったりとすごすには、いい場所だ。

明るく、ゆったりとした雰囲気のカフェスペース
薪ストーブも設置されている

地図  徳島県名東郡佐那河内村宮前84-1

営業時間 祝日を除く、毎週火・木曜 午前11時半~午後6時
       ※売り切れ次第終了
駐車場 店前と国道438号を挟んだ向かいに計15台
問い合わせ 088-636-4030