那賀町水崎でミニ四国八十八カ所を参拝する「正御影供」が9日に開かれるのに合わせ、地元の桜谷小学校児童らが地域住民や参拝客に催しをPRするミニ新聞を製作している。
新聞はA4判1ページ。5、6年生4人が製作に当たっている。「体の不自由な人も四国参りができるように願って始まった」「お接待があり、ゴールするととても達せい感があります」などとミニ八十八カ所を紹介。写真とイラストを交え、周辺の自然の魅力などもアピールしている。
当日は同小児童有志がコースの途中に設けられた接待所で、授業で作った町特産のユズ入りマドレーヌケーキとともに新聞100部を配布する。
桜谷小学校は本年度末の休校が決まっている。6年生の前田結斗君(11)は「水崎は優しい人ばかりで、景色もきれい。もっとミニ八十八カ所のことを知ってもらいたい」と話している。
ミニ八十八カ所は、昭和初期に地元住民が四国霊場八十八カ所の砂を持ち帰り、各寺院の本尊を刻んだ石仏を建てたのが始まり。正御影供は毎年、弘法大師の命日(旧暦3月21日)に行われ、「水崎廻り」の呼び名で親しまれている。