
地域活性化の取り組みについて話す南馬越さん=徳島市の四国大
徳島を元気にする事業プランコンテスト「とくしま創生アワード」のキックオフセミナーが9日、徳島市の四国大で、自営業者や学生ら90人が参加して開かれた。ビームス創造研究所(東京)のシニアクリエーティブディレクター南馬越(みなみまごえ)一義さんが講演し、伝統工芸や地場産品を生かした地域活性化への取り組みについて語った。
南馬越さんは、佐賀県と連携し、現代的な絵柄を描いた有田焼の豆皿や、九州で人気のアイスクリームのパッケージを使ったスマートフォンケースなどを商品化した例を紹介。「都内で販売して女性から高い評価を得た。佐賀は意欲的な若手職人らが多く、いいコラボレーションができた」と話した。
地方創生の流れや海外での日本ブームを受け、地方に注目している人が多いことを指摘し、「おしゃれなパン屋やコーヒー店などの(関心を呼びそうな地域の)情報がインターネットで拡散すれば、人を呼び込める」と語った。
とくしま創生アワードは、徳島新聞社など県内の産学官7団体による実行委員会が主催。公式ホームページなどで8月20日まで事業プランを募集し、11月9日に最終審査会を開く。
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22日付朝刊に詳報を掲載します。