那賀高校(那賀町)のエシカルクラブが、不要になった洋服約700着を町内外から集め、10日に阿南市那賀川町の那賀川社会福祉会館で開かれる手工芸作品展「NAKAGAWA―FAM!」の会場で譲渡する。そのまま着たり、エコバッグに再利用してもらったりして、社会や環境などに配慮したエシカル(倫理的)消費への理解を求める。
1~3年のクラブ員13人が4月から、住民や阿南市の保育園、商工会議所などに協力を呼び掛けて洋服を集めた。今月4日からは出品の準備作業を始め、一着一着広げて汚れやほころびがないかなどを確認している。
クラブは昨年4月に発足。昨年度は文化祭などの校内行事で洋服を譲渡するなど、町内での活動にとどまっていた。活動を町外にも広げようと考えていたところ、手工芸作品展の主催者から出展の依頼があった。
2年の西岡七海さん(16)は「状態のいい服が寄せられている。捨てられるより、必要な人の役に立てばうれしい」と話した。
県は、2019年度までに全40公立高でエシカルクラブを結成する。県教委によると、17年度末時点で12校にクラブがあり、18年度中に16校程度で発足する予定。