JA美馬が試験販売する規格外のシャインマスカット=美馬市脇町のJA美馬農業応援センター

 JA美馬(徳島県美馬市)は、8月の記録的な長雨で果実に傷が付いたブドウの高級品種シャインマスカットを格安の「訳あり商品」として11、12の両日、同市脇町のうだつの町並みにある喫茶・土産物販売店「藍蔵」で試験販売する。数量限定で2、3房を1パックにして1200円。

 JA美馬ではぶどう部会の7農家がシャインマスカットを生産。通常は房や粒のそろいが良く、損傷のないものを出荷する。今年は長雨で果実が水分過多となり、果皮が割れる被害が頻発した。傷んだものは規格外商品として房を半分にしたり、果実のみにしたりして出荷するが、今回は規格外の数量が多く農家の作業負担が大きいことから、一房そのままで販売することを決めた。

 シャインマスカットは例年、盆ごろから出荷が始まり8月下旬から9月中旬にかけて最盛期を迎える。今年は梅雨入りが早く日照不足の上、長雨による生育不良が重なり、8月の販売額は昨年の25%ほどにとどまった。出荷時期も9月下旬ごろまでずれ込む見通し。害虫よけの袋をかぶせて生育しているため、全体の被害がどの程度まで広がるかは収穫を待たないと分からないという。

 JA美馬は「訳ありだが糖度は18以上あり、甘さは規格を保っている。見た目だけの問題なので、趣旨を理解して購入してほしい」と呼び掛けている

 問い合わせはJA美馬農業応援センター、電話0883(53)8534。