徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲス監督

徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲス監督

 6月10日、鳴門ポカリスエットスタジアムで行われた明治安田J2第18節町田戦後の、徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲス監督の記者会見コメント

 全体的に見れば悪くない内容だった。特に、前半。前半の最後にはしっかり追い付けた。それまでにも数多くチャンスをつくって、1点を決めて追い付いて、そして、他にもチャンスがあった。しかし、そこが決められなかった。そこをまず改善しないといけない。これだけ多くのチャンスがあっても、しっかり決め切れないと、勝てる試合も勝てなくなってしまう。そこから、後半、失点してしまったが、全体的には、勝てる試合を落としてしまったと思っている。彼らの方が決めきるところ、決定力が高かったのかなという印象だ。

 相手のゴールシーンで、まず2点目から説明すると、町田は外から中、サイドをうまく使って、そこから中にボールを折り返して、そこでフィニッシュまで持っていく、その攻撃をとにかく繰り返してくるチーム。ずっと(自分のチームには)そういった話をしていたが、2点目をその形でやられてしまった。うまく止めないといけなかった。そういう練習をしてきたので、それをできなかったのが失点の原因の一つなのかなと思う。

 ただ、その前のプレーで、杉本太郎選手が、審判の真横で足を引っ掛けられてファールを取ってもらえなかった。そういったところから生まれたカウンターでもある。そこは皆さんにも理解してほしい部分でもある。

 (1点目については)ファールをして、そこからフリーキックを合わせられて失点してしまった。相手の怖い攻撃は、外から中への攻撃、そして、セットプレーだった。まさにそこを1点ずつ、やられる形になってしまった。後半はその後、セットプレーとクロスの応酬のようになってしまったが、決めきることができなくて、負けてしまった。繰り返しになるが、全体的な内容としては悪くなかったのかなと思う。ただ、いい内容ができているのであれば、絶対に勝たないといけない。

―攻撃では、セットプレーの回数が多くあった。練習をしていると思うが、今日はうまく合わなかった。原因は。

 ゴール前へ入り込むタイミングやキックの正確性・精度の問題があった。他の日にはできていることが、今日はうまくできなかった印象だ。

―セットプレーの守備では、徳島の選手が先に触れる回数が少なかったが原因は。

 相手が前で触った一つの理由として、彼らの動き方の特長があった。横からのフリーキックに関しては、町田がうまく弧を描きながら入ってきた。(徳島の)ディフェンスラインが下がるタイミングを利用して、うまく前に入ってきた。セットプレーは町田の大きな武器。どの試合でもチャンスを多くつくり、点を取っているので、気を付けないといけなかった。先にも話したが、セットプレー、相手がサイドからボールを中に折り返していく攻撃、中から追い上げていくような攻撃、「それを気を付けていかないといけない」と話をしていたが、そこでやられてしまった。うまく止められたところもあったが、そのうちの2本を決められてしまった。