那賀町は、3月から休業している「もみじ川温泉」=同町大久保=の新たな指定管理者に、ケーブルテレビあなん(阿南市)を選んだ。今月14日開かれる町議会臨時会に提案する。議会の承認を得て許可手続きがスムーズに進めば、6月中旬にも営業再開できる見通し。

 町によると、指定管理者の公募には同社のほか同市の民宿経営会社と新潟県上越市のホテル運営会社が手を挙げた。町幹部や公認会計士ら7人でつくる審査委員会を4月24日に開き、書類審査や面接を行った結果、ケーブルテレビあなんが経営の安定性や意欲などの面で高い評価を得た。

 議会で承認されれば、同社は温泉施設の営業に必要な温泉法や旅館業法に基づく許可を県などに申請する。取得には1カ月程度かかる見込みという。指定期間は2017年度末まで。

 もみじ川温泉は、運営する第三セクター「株式会社もみじ川温泉」が13年度に1179万円の赤字を計上した。14年度も改善が見られなかったことから、町は自力再建は困難と判断し、15年1月の臨時株主総会で解散を決めた。

 町は後継の指定管理者を選んだ上で5月の営業再開を目指したが、あらためて営業許可を得る必要があるため同社を再び管理者にする方針を町議会に示したところ、反発を受け断念した。同社は現在、清算のための残務処理を行っている。