集中しながら短時間練習に励むバレーボール女子の城南の選手=徳島市の同校

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、徳島県内の公立学校で部活動の練習時間が平日1時間に制限されている。全国大会の県予選を控えた時期に十分な強化ができず、各高校は練習メニューを絞り込むなど工夫を凝らしながらも、技術不足やけがを心配する。練習試合も禁止され、選手たちは自分たちの実力を測り切れない現状に不安を募らせている。

 県教委は部活動について「平日2時間以内、休日3時間以内」としていたのを、1日から「平日1時間以内、休日2時間以内」に変更した。当初の期間は12日までだったが、新型コロナの警戒を促すとくしまアラートのレベルが「特定警戒」で高止まりしているため、30日まで延長した。

 来年1月に行われるバレーボールの全日本高校選手権に3年連続出場を目指す城南女子は、練習時間が少ないため、凡ミスをする頻度が増えたという。中本浩平監督は「選手の動きが良くないときはけがが怖いので、メニューを変えることもある」と神経を使う。

 県教委は、8月17日から県内外の学校との練習試合を禁止している。ウイングスパイカーの3年久本愛美選手は「試合慣れしていくことで自分たちの力を確認したいのにできない。不安はある」と言う。

 18日に開幕する県高校野球秋季大会に第1シードで臨む鳴門の森脇稔監督は、平日の1時間練習について「アップとダウンを含めるとあっという間に終わる。強化するのは難しい」と言う。大会は、来春の選抜大会の出場校を決める選考資料となる秋季四国地区大会の予選を兼ねる。県大会突破に向け「数人が交代で行う打撃練習も、時間がないので試合前は主力だけ打たせて、あとの選手は補助に回ってもらうしかない」と明かす。

 約1カ月後に全国選手権県予選を控えるサッカー男子の徳島科技は、平日は実戦練習に時間を割き、シュート練習などは省いている。それでも時間は足りず、川越英司監督は「本番では前後半の計80分を走りきらないといけない。追い込んだ練習をしたいのに、このままでは厳しい。早く感染が収まり練習時間が増えることを願う」とやりきれない表情を見せた。

 チームは9月初旬から、部員62人全員がそろって練習できていない。3年生の就職試験が16日に始まるのを前に、感染防止対策として分散登校しているためだ。1、2年生は授業を毎日交代で半数ずつ、自宅でのリモート組と通学組に分かれて受ける。リモート授業の日は練習に参加できず、10キロのランニングなどをこなしている。3年生も1、2年生とは別に練習しており、レギュラー全員で連係を深めるのは難しい。

 県教委体育学校安全課によると、感染状況によっては、30日を前に時間制限の緩和があり得る一方、10月以降も継続する可能性が否定できないという。同課は「心苦しいが、状況が良くなるまで限られた時間で練習を続けてほしい」と理解を求めている。