自民党の石破茂元幹事長は9日、徳島市の徳島グランヴィリオホテルで講演し、党が来年夏の参院選での「合区」解消を断念する公選法改正案をまとめたことについて「残念だが、憲法改正による合区解消は間に合わない」と述べ、理解を求めた。
石破氏は、改憲への道筋が見通せない中、次期参院選で「1票の格差」を3倍以内に抑え、全ての都道府県が1人以上の議員を出すためには今回の自民党案以外に選択肢がないと指摘。一方で「合区解消は絶対やらないといけない」とも語り、今後も解消に取り組む考えを示した。
また、前回参院選で徳島と同様に合区対象となった地元の鳥取県が選挙区候補を出せなかった経験から「合区とはこんなに悲しく苦しいものかと身をもって知った」と話した。
石破氏は、福山守衆院議員(比例四国)の政治資金パーティーに出席するため来県した。