2014年8月に97歳で亡くなった徳島市富田橋3の西村寧枝(しづえ)さんの押し絵やちぎり絵などの手工芸作品を集めた遺作展が、同市幸町のホテル千秋閣パブリックギャラリーで開かれている。13日まで。入場無料。
展示されているのは西村さんが60代後半~90代前半に趣味で制作した約70点。来場者は、遊びを楽しむ昔の子どもの姿を表現した心温まる押し絵や、空や水辺とのコントラストが美しい赤富士を描いたちぎり絵、きらびやかな衣装をまとった木目込み人形などに、熱心に見入っていた。
遺作展は西村さんの長女徳子さん(71)=徳島市富田橋3=が、「母の日」の週に合わせて多くの人に作品を見てもらおうと企画した。徳子さんは「優しかった母の思いが詰まった手工芸作品をぜひ見に来てもらえれば」と話している。