ガンプラを入荷できず、これまで埋まっていた棚には他のロボットや戦艦のプラモデルを陳列している=徳島市佐古四番町のクリッパー

 人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル(通称ガンプラ)が新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」で売り上げを伸ばし、その影響で県内の模型店で品薄状態が続いている。ガンプラは売れ筋商品とあって店側は頭を抱えている。

 徳島市佐古四番町にある老舗模型店「クリッパー」は、昨年4月から問屋への注文数の半分以下しか入荷できない状況になった。その後も入荷は減り続け、今ではほとんどのガンプラが注文できない状況になっているという。

 以前は300個を超えるガンプラが店内にずらりと並んでいたが、現在あるのは50個ほど。これまでガンプラで埋まっていた陳列棚は、他の商品を並べるなどして調整している。大川雅樹店長(59)は「商品が入らないので、常連さんの予約注文を受けられないこともある。とても心苦しい」と明かした。

北島町中村の模型店「HOBBY SHOP SORA」

 北島町中村の模型店「HOBBY SHOP SORA」では今年3月から、注文の6割ほどしか入荷できなくなり、現在は2割にまで落ち込んでいる。担当者は「ガンプラは巣ごもり需要に加え、転売目的で購入する人も多い。商品不足に拍車を掛けているのではないか」と推測した。

 

 同店ではコロナ禍になり、これまで訪れることが少なかった家族連れの来店が増加。店側はガンプラを広く楽しんでもらおうと、1組につき1個までという購入制限を設けた。しかし、目当てのガンプラがないことから残念そうに帰る子どももおり、担当者は「これからプラモデルを始める人が多いからこそ非常に残念だ」と話した。

 ガンプラをはじめとするプラモデルなどを製造・販売する「BANDAI SPIRITS」(東京都)は、ガンプラが品薄になっている現状について「急激な需要の拡大に対し、工場をフル稼働させいるが、十分な供給に追い付いていないことが要因。今後も生産体制を増強するなど引き続きさらなる努力をしていきたい」とコメントした。