支持を訴える(左から)多富佐智子さんと松田卓男さん

 14日に告示された上板町長選は、新人で元町議の多富佐智子さん(61)=西分=と、現職で再選を目指す松田卓男さん(73)=神宅=の2人が名乗りを上げた。両候補は第一声でそれぞれの立場から現町政の評価に触れ、初日から舌戦を繰り広げた。

 多富さんが同町椎本の選挙事務所前で開いた出陣式には、支持者約100人(陣営発表)が集まった。多富さんは現町政を批判し、住民の声を反映させた行政に取り組むとし「意見交換の場をたくさん持ちたい。町を変えよう」と訴えた。

 矢武幸一後援会長が「目指すところは同じ山の上。19日は山の頂上でグータッチしよう」とあいさつ。安芸勝正事務長の音頭でガンバロー三唱した。運動員ら15人が「公平公正な上板町をつくろう」などと呼び掛け、気勢を上げた。

 そろいのTシャツに鉢巻き姿の運動員らに見送られ、多富さんは選挙カーで出発。町内各地で街頭演説し、支持を求めた。

 松田さんは同町神宅の選挙事務所敷地内で出陣式を開き、約300人(陣営発表)の前で第一声。1期目の成果として企業誘致や町保健相談センター整備を挙げ「住民に心寄せる優しさと、ぶれない信念を兼ね備えた町長を目指す」と意気込んだ。

 応援演説では山口俊一衆院議員(徳島2区)が「子どもたちがすくすく育つ環境をつくり社会減をなくすため、今後の4年間も大いに頑張っていただきたい」と激励。玉井孝治板野町長は「松田さんは職員との対話重視の町政をしてきた」とエールを送った。

 拍手を受けた松田さんは選挙カーで町内を巡り、支持を求めた。

立候補者の略歴と主張(上から届け出順)

多富佐智子候補(61)

 たとみ・さちこ 無新。四国女子大(現四国大)短期大学部卒。主婦。保母(保育士)や劇団代表などを経て、05年から人権擁護委員。07年9月の町議選で初当選。4期目途中の今月6日に辞職。西分。61歳。

一、人件費見直しや課の統合を通じ、行政を透明化する

一、収益を上げられていない「技の館」について、財政負担が軽くなるよう運営方針を変更する

一、町内4小学校の統合を目指し、話し合いを推進する

一、インターネットを活用した情報の公開や支部会の実施、住民視察の推進により、住民参加の行政を実現する

一、ふるさと納税を活用し、地域貢献活動をする企業やボランティア団体に助成する

 

松田卓男候補(73)

 まつだ・たくお 無現。神奈川大卒。73年から徳島市職員。ながいき課長や市民環境部参事などを経て、11年9月の町議選で初当選した。15年10月から議長。17年10月の町長選で初当選し、1期目。神宅。73歳。

一、子どもはぐくみ医療費助成の自己負担免除など子育て環境を充実し、若者の定住を促進する

一、4月に開業した町保健相談センターを活用し、町民の健康を増進する

一、「技の館」を拠点に地域の活性化に取り組み、町の魅力を全国にアピールする

一、自主防災組織の活性化などにより、災害に強いまちをつくる

一、町職員に「役場は町民の役に立つ場」という意識改革をさせる