台風6号は12日夕、徳島県内に最接近し、午後6時に四国沖で温帯低気圧に変わった。県内は午後も局地的に激しい雨となり、海陽町で1時間に33・5ミリを観測するなど荒れ模様となった。交通機関への影響も続き、山間部では自主避難する住民もいた。
徳島地方気象台によると、1時間最大雨量は、三好市池田町で5月の観測史上最大となる33ミリ、阿南市蒲生田で26ミリ、美波町日和佐で25ミリなど。降り始めの午前3時から午後8時までの総雨量は、海陽町130ミリ、三好市東祖谷京上107ミリ、美波町日和佐104・5ミリなどだった。最大瞬間風速は阿南市蒲生田で午後0時57分に24・4メートルを観測した。
徳島新聞の午後8時時点のまとめでは、三好市で3世帯3人が公共施設に自主避難している。
南海フェリーは午後4時25分和歌山港発の下り便から13日午前2時55分徳島港発の上り便までの8便が欠航。那賀町請ノ谷では、県道西納大久保線が大雨による山腹崩壊の恐れがあるとして12日午後3時から全面通行止めになった。迂回路は国道195号と県道竹ガ谷鷲敷線。
県教委によると、高校5校の定時制と夜間部が休校となったほか、小学校28校、中学校7校、高校3校、特別支援学校5校が下校を早めた。
四国電力池田支店によると、美馬市穴吹町で最大110戸が停電。午後11時までに全戸が復旧した。