衆院選出馬に意欲をにじませた飯泉知事=県庁県議会棟

 徳島県の飯泉嘉門知事は16日の県議会9月定例会本会議で、取り沙汰されている衆院選徳島1区への出馬について、2年間務めた全国知事会会長としての活動を踏まえ「知事では限界があることを実感させられた」と発言し、意欲を示した。その上で「熟慮に熟慮を重ね、揺るぎない決断をしたい」と述べた。喜多宏思氏(自民)の代表質問に答えた。

 喜多氏は、「知事の比類ない手腕を国政の場で存分に振るっていただきたい」と国政転身を促し、衆院選への立候補の意思を尋ねた。

 知事は現在の国の状況や今後の在り方に触れ、新型コロナウイルス感染症の収束後を見据えて「夢と希望が持てる国づくりを進めることが不可欠」と指摘。全国知事会長として国への政策提言や協議を行ってきた経験を説明し、「その実現のためには知事では限界があることを実感させられた」と話した。

 また、「政治家としての飯泉嘉門は徳島で誕生し、徳島で育てられた」と強調。「私にとって何物にも代えることができない古里となった徳島の発展のためには、この国がこれまで以上に地方に目を向け、その声にしっかりと耳を傾け、地方を導くことが求められている」と語り、国政の重要性を力説した。

 出馬に関しては明言せず、県内の新型コロナの感染状況が依然として厳しい状況だとして「まずは新型コロナ対応に全力を傾注したい」との考えを改めて示した。

 代表質問後、衆院選に出馬した場合の後任の知事候補について記者団から問われ、知事は「後事を託すことができる人がいれば、そういう(後継として任せるという)方向の判断になる」と答えた。

 この日は喜多氏のほか、杉本直樹(自民)、吉田益子(新しい県政)の2氏が代表質問。一般質問もあり、岩佐義弘氏(自民)が登壇した。