全国高校選抜ロックフェスで徳島新聞賞を受賞した澤さん=徳島新聞社

 徳島県内外の高校生ミュージシャンが演奏技術や楽曲の完成度を競う「全国高校選抜ロックフェス2021」(四国大、徳島新聞社など主催)の審査結果が発表された。3部門に28都道府県から199作品の応募があり、徳島県内からの出場者で最も優れたバンドまたは個人に贈られる「徳島新聞賞」には、DTM(デスクトップミュージック)部門にアーティスト名「fuga」として出場した通信制の未来高校3年澤風雅さん(17)=藍住町笠木=が選ばれた。

 フェスは昨年に引き続き演奏風景などの動画をオンラインで募る方式で開催。バンド部門109、弾き語り・デュオ部門12、DTM部門78の応募作品を音楽事務所の新人発掘担当者らが審査し、金賞2組、銀賞3組、銅賞7組のほか、今回新設された徳島新聞賞1組を選んだ。

 澤さんの楽曲「僕は何も見ていない」は、大人になることに対して恐怖や不安感を抱いている自身の心境を、スローテンポでしっとりとしたメロディーに乗せて歌っている。エレキピアノの旋律と、終盤に出てくるギターの音が印象的だ。中学時代に考えた「月光に焼かれてふらり」というフレーズに、メロディーを付けながら歌詞を足して完成させた。澤さんは「夢の中みたいなイメージにしたかった」と話した。

 

 審査員からは、あえて音質を落として古い感じを出した「Lo―Fi Hiphop(ローファイヒップホップ)」風の曲調や、エモーショナルな雰囲気を出した表現力などが評価された。

 澤さんは姉がギターを練習しているのを見て「やってみたい」と思ったことをきっかけに、中学1年生から本格的に音楽を始めた。昨春には新型コロナウイルスによる休校で時間ができたことから、興味を持っていたDTMによる作曲を始めた。母からロックフェスの話を聞き、昨年から出場している。

 DTMの作曲を独学で習得したという澤さんは、受賞について「フェスに向けて曲づくりに取り組み、3曲ほどをボツにした後に3週間がかりで仕上げた曲。あまり自信はなかったが、受賞を知って『やった!』と思った」と話した。

 卒業後は音楽の専門学校に進学してシンガー・ソングライターを目指すという。「今やっていることを深めつつ、バンドなど新しいことにも挑戦していきたい」と意気込んだ。

 入賞作品はロックフェスの公式サイト〈https://www.koukou-rockfes.com〉から視聴できる。

 澤さん以外の入賞者は以下の皆さん(敬称略)
 【バンド部門】金賞 じぇいど町(神奈川県立藤沢総合高)▽銀賞 僕らはきっと弧度法の呪いで。(九州国際大学付属高・福岡県立博多青松高)▽銅賞 平成デモクラシー(大阪市立大阪ビジネスフロンティア高)リミットグロー(東京都立武蔵丘高)ミドルマン(秋田県立秋田高)アカネサス(高知県立窪川高)
 【弾き語り・デュオ部門】銀賞 マヌマロン(新潟県立佐渡高)
 【DTM部門】金賞 るりう(第一学院高養父本校)▽銀賞 Gaku Kano(東京藝術大学音楽学部付属音楽高)▽銅賞 かしむ(開智日本橋学園高)まにあわせシティポップ(秋田県立秋田工業高)sadabas(NHK学園高)