三好市山城町の下名小学校の給食で14日、地元の妖怪伝説にちなんだ料理「妖怪鍋」が出された。卒業生で近くのホテル大歩危峡まんなかの大平一義副料理長(36)が全校児童16人に振る舞った。
妖怪鍋は、まんなかで提供している料理をアレンジし、イノシシの肉や豆腐、大根などの具材を白みそ仕立てのスープで煮込み、1人用の鍋として用意した。鍋には固形燃料で火が付けられ、児童は熱々の料理を味わった。
5年の上谷渉七(あゆな)さん(10)は「普段と違う雰囲気だったので楽しい。だしがとてもおいしかった」と喜んでいた。
まんなかから、児童の名前が入った箸も贈られた。
同校は20年以上前から特色ある給食を採用している。年度内にあと2回、大平さんに妖怪にちなんだ給食を提供してもらう。