鳴門市大麻町で行動を共にしている2羽のコウノトリに15日、交尾の兆しが見られた。
目撃した日本野鳥の会県支部の男性会員(71)によると、4歳の雄と1歳の雌は午前10時ごろ、電柱上での巣作りの合間に、雄が雌の背中に乗るマウンティングという行動をしていた。その後も同じような行動が複数回確認された。
会員は「マウンティングは交尾活動の一種だが、尾と尾が触れ合っていないため交尾と断定することはできない」と話している。
コウノトリの郷公園(兵庫県豊岡市)によると、雌の繁殖適齢期は4歳以上で、これまでに早くても3歳での産卵しか確認されていない。鳴門市で交尾活動をしていた雌は16日で2歳。同公園は「繁殖にはまだ早すぎる」とみている。
電柱の上に作られている巣は、12日の台風6号で飛ばされる前よりもやや大きくなっている。