実戦的な格闘技に取り組んでいる水口将さん(25)=徳島市城南町1、保育士=と中川雅人さん(24)=同市方上町舟戸川、会社員=が、キックボクシングのプロライセンスを取得し、強豪が集う憧れの舞台で頂点を目指している。
2人は中川さんの父親雅文さん(46)が立ち上げた徳島市の新日本拳法同志会に所属し、今年1月、プロテストに合格。水口さんは同月、中川さんは3月にそれぞれデビューして試合を続けている。
新日本拳法はパンチやキック、関節技、投げ技などを駆使し、防具を着けずに闘う。出場できるのはグローブ空手などアマチュアの大会に限られていたが、各大会で活躍する2人にニュージャパンキックボクシング連盟の関係者が注目した。
同志会の中川会長は連盟関係者から「プロ選手としてリングに上がらせてはどうか」と打診され、同志会を連盟に登録した。
キックボクシングではグローブを着用し、パンチやキック、膝、肘で相手を倒す。中川会長によると、新日本拳法の攻撃スタイルはキックボクシングに対応できるという。プロのリングでは日本のトップ選手や海外の強豪と対戦する機会もあり、2人の実力向上に最適と判断した。
徳島市の渭北コミュニティセンターで週2回、厳しい練習に励んでおり、水口さんは「猛者と闘える貴重な機会。勝ちにこだわる」、雅人さんは「プロとしての責任を自覚し、初勝利を目指す」と力を込める。
中川会長は「プロへの道ができたことで若い子たちの憧れにもなる」と2人の活躍に期待している。