『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!闘う嫁のサバイバル術』(C)KADOKAWA

「モラハラ」とは言葉や態度で相手を精神的に傷つける行為のこと。とくに夫婦間で起こりやすく、身体的な暴力を受けていなくても被害者は「DV防止法」の保護対象となっている。夫と義母からのモラハラに逆襲しつつ、制度を利用することで自立へと歩み出しつつある『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!闘う嫁のサバイバル術』(KADOKAWA刊)の著書・maronさんに、モラハラから抜け出すために欠かせない「2つの味方」を聞いた。

■“モラハラ被害”Twitterでようやく気付いて…「洗脳されてはいけない」

──長年苦しんできた夫と義母からのモラハラから抜け出すために、役立ったものを教えていただけますか?

【maronさん】これだけは絶対に手放してはいけないと痛感したのが、「他者との関わり」と「経済的自立」です。これがなかなか難しかったりもするんですけど…。というのも、外の世界との関係を遮断して妻を支配下に置こうとするのがモラハラ夫の常套手段なんですね。実家の両親や友だちと会ったり電話するのを邪魔したり、仕事をやめさせるのもそうです。

──「他者との関わり」を失うことで、モラハラが発覚しにくくなることも?

【maronさん】それが一番怖いことなんです。家に籠もって「お前はダメだ」というふうに言われ続けると、「私がダメな妻だから夫も怒るんだ」というふうに洗脳されてしまうんですよ。うちの夫の場合、暴力は振るわないのでケガとかはなかったんですが、ストレスでいつも体調は悪かったです。目で見てわかりやすい被害じゃないからこそ、モラハラって厄介なんですよね。被害者がうつ病を発症したことで、モラハラが発覚したというケースもけっこうあるそうです。

──maronさんがモラハラを自覚したきっかけは?

【maronさん】それもTwitterでした。友だちとの関わりを絶たれたことで遅ればせながら3年くらい前に始めて、いろんな方の経験談を知るうちに「うちってド直球のモラハラじゃん!」ってことに気づいたんです。夫の世界観に閉じ込められないためにも、ネットでもリアルでもいいから「他者との関わり」を持ち続けることはとても大事だと実感しました。

■限りある人生を「自分のために生きて」、モラハラ被害者へのメッセージ

──もう1つの「経済的自立」について。これは別居や離婚に向けて、ということでしょうか?

【maronさん】そうですね。「いつかは夫も心を入れ替えてくれる」なんて我慢していたら、メンタルがやられていくだけ。少しでも早く距離を置くのが一番なんですが、これがまた厄介なことに、経済的な自立を奪って妻が逃げられないようにするのもモラハラ夫の常套手段なんですよ。

──maronさんも2人目の出産後に正社員を退職させられたそうですね。

【maronさん】あの頃の私に「何としてでも会社にしがみつけ!」と言いたいですね…。今は在宅のWebライターをしているんですが、フリーランスなので収入はやっぱり不安定。実は少し前に独身時代の貯金でこっそり別居を画策していたんですが、夫が娘の高校進学費用を一切出さなかったため、引越し費用もなくなってしまいました。

──著書には女性の法律問題に寄り添う上谷さくら弁護士の監修による「離婚サポート情報」も盛り込まれていますが、maronさんも離婚を諦めたわけではない?

【maronさん】もちろんです! もっと仕事を頑張るのもそうですし、離婚にともなう財産分与や養育費もしっかり交渉しなければと思っています。ただモラハラ夫というのは離婚を進めていく間に、さらに嫌がらせがひどくなることもあるらしく…、その辺を上手に根回しするためにも、制度の利用に加えて専門家のサポートも必要なのかなと感じています。

【漫画】「カネ目当ての寄生虫め!」時代錯誤なモラハラ夫、娘が号泣して…洗脳が解けた専業主婦の反撃

──いずれにしても具体的に行動に出ることが大切。同じようにモラハラ被害に苦しんでいる女性にメッセージをいただけますか?

【maronさん】モラハラの被害を受けていると、行動する気力も削がれるんですよね。だからこそ、まずは自分をいたわってあげてほしいです。私の場合は夜中にこっそりハーゲンダッツのアイスを食べたりしていました。「そんな小さいこと?」と思われるかもしれませんが、夫に「無駄遣い」と怒られるのを恐れて1000円の化粧水を買うのも我慢してた自分にとっては大きな一歩でした。限りある人生、泣き寝入りなんてしてないで自分のために生きましょう。


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