県南の観光振興に向けて、阿南、那賀、美波、牟岐、海陽各市町の官民が15日、「四国の右下・魅力倍増推進会議」を設立した。2011年2月に発足させた「四国の右下・右上がり協議会」を衣替えし、地域の自然を生かした観光モニターツアーなどを行って、交流人口の拡大や移住者の増加を目指す。
 
 推進会議は各市町と商工会、観光協会などで構成し、南阿波よくばり体験推進協議会や地域活性化支援会社あわえなどもオブザーバー参加する。アウトドアスポーツなどを楽しむ体験型観光を推進するほか、地元産の新鮮な農水産物を使ったご当地グルメの開発を連携して行う。
 
 美波町の県南部県民局美波庁舎で設立総会があり、23人が出席。会長に牟岐町商工会の横尾政明会長(58)=同町中村、建築業=を選んだ。15年度の事業計画として、「全国ご当地どんぶり選手権」に、県南の食材を使った「南阿波丼」の出場を目指すことなどを決めた。
 
 食材を生かした地域活性化に取り組んできた「四国の右下・右上がり協議会」は解散。事業は推進会議が引き継ぐ。