基礎的な運動能力を高めるトレーニングに取り組む小中学生=鳴門渦潮高校

 世界で活躍できるスポーツ選手の原石を見つけ出す徳島県教委の「トップアスリート発掘育成プログラム推進事業」の2015年度の講習が17日、鳴門渦潮高校で始まった。東京五輪などを見据え、身体能力に秀でた県内の小中学生がトレーニング法を学ぶほか、これまでやったことのない競技を体験し、別の競技で活躍できる可能性や適性も探る。
 
 参加者は小学5年生と中学2年生の男女計40人。県教委が昨年度の体力テストで優れた結果を出した児童生徒を対象に募集したところ、約400人が応募。さらに、走力や反射神経、背筋力などを測定し、第1期生として選んだ。
 
 この日は27人に対し、徳島大大学院の荒木秀夫教授(運動生理学)が体幹と手足を連動させるトレーニングを教えた。シニアの野球チームに所属している徳島市の男子中学生は「素早く体を起こす動きや、ボールを見ないでキャッチするトレーニングは新鮮だった。プログラムを通じて身体能力を伸ばしたい」と話していた。
 
 40人は3年間、定期的に各種の講習や体力測定を受ける。陸上、ラグビー、ウエートリフティング、サッカー、バスケットボールなどの競技を体験し、スポーツの専門家が個々の適性や今後の成長の可能性を判断。国立スポーツ科学センターを通じて指導者を招き、他競技で飛躍する可能性を広げる。
 
 県教委は12年、同校で中学生を対象に同様の選手発掘事業を実施した。野球に打ち込んでいた中学生が事業で判明した適性に基づいて高校入学後にウエートリフティングを始め、全国高校総体で優勝するなどした実績がある。東京五輪開催が5年後に迫り、子どもや保護者の間でスポーツへの関心が高まっていることもあり、再び企画した。今夏には第2期生を募る。