同僚の現金を盗んだとして、陸上自衛隊第14旅団(香川県善通寺市)は11日、補給業務を担当する第14飛行隊(松茂町住吉)の30代の男性2等陸曹を停職25日の懲戒処分にした。停職は12日から。2曹は依願退職する意向を示している。
第14飛行隊によると、2曹は昨年9月9日、隊が所属する北徳島分屯地の事務室で、男性隊員の机の引き出しから封筒に入っていた現金3千円を盗んだ。同年3月中旬にも同じ隊員の机から現金数百円を盗んだ。
昨年3月に隊員から被害申告があり、内部調査を実施。9月に現金が盗まれた際、2曹が「自分がやった。お金がほしかった」と認めた。
陸自第133地区警務隊徳島連絡班(阿南市那賀川町)が窃盗容疑で徳島地検に書類送検し、昨年12月20日に不起訴処分(起訴猶予)となっていた。
北徳島分屯地の兼子勇一司令は「誠に遺憾。服務指導の徹底を図り、再発防止に努める」とコメントした。