アカウミガメの産卵シーズンを前に、美波町観光協会は17日、同町日和佐浦の大浜海岸周辺で、ウミガメ上陸の祈願祭を初めて開いた。関係者ら50人が参加し、近年低迷している上陸数の増加を願った。
海岸近くの日和佐うみがめ博物館カレッタ前で神事があり、日和佐八幡神社の永本金二宮司(65)が祝詞を奏上。町をPRする乙姫大使や浦島大使らが玉串を奉納した。
町のPRキャラクターかめたろうやかめじろう、ゆるキャラの「えび~太くん」らも参加し、来館者と記念撮影するなどして会場を盛り上げた。
同海岸での上陸数は1996年、前年より85匹少ない34匹に激減。以降は最大でも61匹の上陸にとどまっている。祈願祭はカレッタが開館30年を迎えることもあり企画した。
江本友昭会長(60)は「住民が中心となって海岸の清掃を行い、産卵しやすい環境は整っていると思う。多くのウミガメが産卵に来てほしい」と期待していた。