海部観光(美波町)が14日、松茂町広島に高速バスの乗務員の勤務拠点となる営業所を開設し、新たに徳島駅前を発着する京都線の運行を始める。乗務員が詰める拠点は阿南市津乃峰町の阿南営業所に次いで2カ所目。
京都線は徳島駅前の自社待合所・バスオアシスと京都駅南口バス停を結び、27人乗りバスを1日1往復運行する。また、神戸・大阪線往復32便のうち、12便を阿南発着から徳島発着に変更する。
松茂営業所は敷地面積2619平方メートル、プレハブ平屋延べ164平方メートル。乗務員の体調を確認するための点呼室や休憩室などを設けた。バス用洗車機や給油タンクもあり、大型バス20台分の駐車スペースを確保した。チケットの販売も行う。
高速バスは、運輸局の認可を受けた営業所で乗務員の始業、終業の点呼を行うよう義務付けられている。乗務員は居住地に応じて阿南、松茂から通勤場所を選択でき、通勤の負担が軽減される。
今夏にはグループ会社の貸し切りバス営業所としても利用を始める。同社は「バスの利便向上はもちろん、全国的に乗務員の不足や長時間勤務が問題となる中、雇用の場としても地域に必要とされる会社を目指す」としている。