県ハンドボール協会などの出迎えを受けるドイツ男子代表の選手(左)=8日、徳島阿波おどり空港

 ハンドボールの2018ジャパンカップ徳島大会が13日、徳島市のアスティとくしまで行われる。世界ランキング22位の日本男子代表が、同1位のドイツ代表と対戦する。両チームが日本で試合をするのは1990年の東西ドイツ統一後は初めて。20年東京五輪に開催国枠での出場が決まっている日本にとって、強豪国の胸を借りる貴重な機会となる。

 日本代表の登録選手21人は11日に発表された。得点源となる左45度の信太弘樹を主将に、ハンガリーでプレーする徳田新之介や次世代エースとして期待される19歳の部井久(べいぐ)アダム勇樹らがメンバー入り。日本は攻撃力の高い相手に、積極的なディフェンスでどこまで食い下がれるかが鍵を握る。

 日本代表のダグル・シグルドソン監督は、17年2月の就任前までドイツ代表監督を務めていた。16年のリオデジャネイロ五輪ではドイツを銅メダルに導いた敏腕指導者。古巣相手にどのような戦略で挑むか注目される。

 ドイツ代表はGKヴォルフや右45度のヴァインホルドら各ポジションに世界レベルの選手がそろう。中でも注目は左サイドのゲンスハイマー。手首や肘の柔らかさを生かした速くて正確なシュートが持ち味で、ゴールを量産する。来日メンバー19人の平均身長は日本を8・9センチ上回る193・8センチ。スピード感あふれるダイナミックなプレーが見られそうだ。

 試合は午後6時半開始。前売り券は一般2500円、小中高生1000円(当日は各500円増)、プレミアムアリーナ1万円。ローソン、チケットぴあなどで取り扱っている。

 

 日本ハンドボール協会は11日、公募していた男子日本代表の愛称を「彗星(すいせい)ジャパン」に決めたと発表した。協会は「スピーディーな動きと、選手の放った力強いシュートの軌跡が、彗星に合致する。皆さまを魅了するような光り輝くチームとなるという決意も込めた」と理由を説明した。