県警が配信する「安心メール」に加わった通行規制情報

県警が配信する「安心メール」に加わった通行規制情報

 徳島県警が、不審者情報などを配信する「安心メール」の内容を大幅に拡充した。交通事故による通行規制情報、地震や津波といった災害情報などを追加。特殊詐欺とみられる不審電話の情報発信も強化した。また県警本部が各署からの情報を集約して配信する方法を見直し、各署が直接発信することでいち早い情報提供ができるようになった。

 2005年6月から運用が始まった安心メールは不審者情報を中心に配信してきたが、利便性を向上させるため、今年3月から通行規制情報、災害情報、イノシシなどの危険な野生動物の出没情報を新たに設けた。次々と新たな手口が登場する特殊詐欺の発生状況が把握できるよう、注意情報も頻繁に流している。

 通行規制情報では日時や場所とともに「交通事故が発生し、道路が通行止めになっています。交通渋滞に注意してください」などのメッセージを配信している。

 運用当初からメールに登録している藍住町勝瑞、徳島市職員高曽根浩三さん(51)は「小学校に通う娘の送迎や通勤の際に通行止めの情報が入れば、別ルートに変更できて便利。不審者情報だけでなく、今後は道路の通行規制情報も利用したい」と歓迎する。

 また各署の判断で直接発信できるようにした結果、2月に11件だった情報配信は、3月と4月にはそれぞれ31件に増えた。

 県警は小中学校の保護者説明会でチラシを配るなどして登録を呼び掛け。3、4月の2カ月間で、14年の年間登録者数660人の3倍以上に当たる約2200人が新たに加わり、4月末時点で1万3873人が利用している。安心メールは専用サイト<http://www.ansin-mail.net>で登録できる。