徳島文理大地域連携センターが、徳島市の同大近くにある徳島工芸村を活性化させる取り組みを始める。大学生のアイデアを基に、工芸村に入居する企業と共同でイベントを企画。第1弾として21日、地域活性化をテーマにした討論会などを開く。今後、工芸村一帯のにぎわいづくりにつながる企画を次々と展開することにしている。
21日のイベント「わくわくフェスタ2015」は、センターと工芸村内のFMびざん、コールセンター「テレコメディア」の共催。同大と工芸村、アスティとくしまの3カ所で行う。
主な行事は、同大で美波、東みよし両町職員と学生が「観光による町おこし」をテーマに活性化策を話し合うパネル討論。他にテレコメディア職員から電話対応などを学ぶマナー講座(同大)、学生によるハンドベル演奏(工芸村、アスティとくしま)、一般から募った写真の展示(3会場)などがある。
アスティとくしまに隣接する工芸村には現在、土産物店など四つの店舗・企業が入居しているが、アスティとくしまでイベントなどがない日は閑散とし、入居者から活性化を求める声が上がっていた。4月に開設されたセンターの職員が工芸村の現状を聞き取り、学生とともにイベント企画などで協力することになった。
今後は工芸村での学生コンサートなど、月1回程度のイベント開催を検討する。夛田羅(たたら)勝義センター長は「大学と地元企業が一緒になって地域を盛り上げていきたい」と話している。
フェスタは午前10時から午後6時まで。写真の展示希望者を20日まで受け付けている。問い合わせはセンター<電088(602)8261>。