岸壁に天日干しされたテングサ=牟岐町牟岐浦の牟岐漁港

 牟岐町特産のテングサの天日干しが最盛期を迎え、町内の漁港に赤紫色のじゅうたんを敷いたような光景が広がっている。

 テングサは出羽島や津島、古牟岐などの浅い磯で取れる海藻で、寒天やところてんの材料に使われる。

 同町灘の漁師天野善正さん(81)は午前10時ごろから2時間かけて出羽島で約30キロを採取。牟岐漁港の岸壁にテングサをまくようにして干した後、付着した藻やごみを丁寧に取り除いた。1袋30キロにまとめ、6月ごろ入札に掛けられる。

 牟岐東漁協によると、2014年の出荷量は10・9トンで前年の8・1トンに比べやや回復した。天野さんは「今季は長さが短く収穫量も少なめ。テングサに限らず海藻類全体が年々減っている。資源回復へ海をきれいにしなければ」と話していた。作業は8月末まで続く。