立憲民主党は11日、党の徳島県内組織(徳島県連)の設立を県選挙管理委員会に届け出た。党高知県連代表との兼任で徳島県連代表に就いた武内則男衆院議員(比例四国)は10日、徳島市仲之町4に開設した県連事務所で会見し、来年の参院選と県議選で候補者を擁立する方針を明らかにした。10月にも大会を開き、候補者の発表を目指す。県議選では候補の公募も行う。

 来夏の参院選について武内氏は「県内の野党に呼び掛け、腹を割って協議したい」と語り、独自候補にこだわらず野党の共闘を目指す考えを示した。「徳島・高知」の合区については「徳島だから、高知だからということでの候補者調整は考えていない。両県の政治を任せられる人を各団体と選びたい」と述べた。

 県議選は8月以降に2回、候補者を公募。候補者を出す選挙区は「徳島選挙区を中心に昨年の衆院選比例代表の得票数などを分析して決める」とし、旧民進党系の現職県議とも話し合う考えを示した。

 県連の方針については「社会運動や労働運動を政治とリンクさせる草の根からの政党をつくる」と話した。武内代表以外の県連体制は秋の大会で発表する。

 立憲民主党の地方組織設立は全国で24番目となる。