NHKのSDGs番組『ひろがれ!いろとりどり』のテーマソング「ツバメ」を担当するYOASOBI&ミドリーズ(C)NHK

 小説を音楽にするユニット・YOASOBIが、NHKの子ども向けSDGs(エスディージーズ)番組『ひろがれ!いろとりどり』(毎週月曜 後7:25)テーマソング「ツバメ」を制作したことが28日、発表された。会見では、YOASOBIとともに同曲を歌うSDGsこどもユニット「ミドリーズ」も初お披露目された。

【写真】「ツバメ」制作秘話や川柳も披露したYOASOBI

 NHKは今年4月、6歳~19歳を対象に「ひろがれ!いろとりどり」テーマソングの原作となる、「共に生きる」をテーマにした物語を募集。700作を超す応募作品の中から厳正なる審査が行われ、乙月ななさん(15)の『小さなツバメの大きな夢』がグランプリに選ばれた。

 審査にも参加したYOASOBIのAyaseは「ツバメの視点で俯瞰的な位置からストーリーが進んでいくけれど、すごく身近に感じられる、僕たちにも何かができるんじゃないかというのを最後に残してくれるすばらしい作品」と選考理由を説明。ボーカルのikuraも「物語の最後に乙月ななさんが込めてくださったメッセージがすごく心に響きました。一人の力では何もできないと思いがちなんですけど、大きな力を持っていなくても、みんなで手を取り合って、やがて大きなものを成し遂げられるというテーマがすごくすばらしい」と称賛した。

 この物語を元にYOASOBIが制作した「ツバメ」をikuraとともに歌うこどもユニット「ミドリーズ」は、4月~5月にかけて行われたオーディションで選ばれた、あつき(10・小4)、うきょう(6・小1)、レクシー(8・小3)、りりな(9・小4)、ゆめり(11・小5)の5人組。リーダーのあつきは「とても優しくてきれいな曲だなって思いました。歌詞にもとても伝わってくるものがあって、最後の『小さな僕の大きな夢』のところで胸がギューっとなりました」と明かし、レクシーは「YOASOBIさんに会えて、とってもうれしくて、ちょっとだけ泣いちゃいました」とレコーディングを振り返った。

 振付は演出振付家のMIKIKO氏が担当。「ミドリーズ5人それぞれの個性が輝き、『ツバメ』のように未来に羽ばたく子どもたちが希望に満ち溢れていますように、と願いを込めて翼をモチーフに振付を考えました。垣根を越えて誰もがこのダンスで心が踊り、ひとつになれるように、小さいお子さんやダンスが苦手な方でも簡単に踊れる『子ツバメバージョン』、少し難しい動きに挑戦してみたい方には『親ツバメバージョン』と今回二つのバージョンをご用意しています。是非一緒に踊ってみてください」とのメッセージを寄せた。

 きのう27日に活動終了したこどもユニット「Foorin」は、米津玄師がプロデュースした楽曲「パプリカ」で2018~2020年に『NHK紅白歌合戦』に出場(2018年は特別企画)し、大きな話題を呼んだ。

 紅白への意欲を聞かれたAyaseは「誰が聴いても楽しく一緒に歌えて踊れてということを考えて楽曲を作ったので、広く多く届けられる場があればどんどん参加していきたい」と語り、ikuraは「ミドリーズのみんなが一緒に踊ってくれるダンスもあるので、披露する場がもし紅白だったらうれしいなと心の中で思いながら過ごしています」とほほえんだ。

 「ツバメ」は10月1日から『みんなのうた』10・11月の新曲として放送開始。ミドリーズは今後、『ひろがれ!いろとりどり』のマスコットキャラクター・アオ(声:神木隆之介)、キイ(声:二階堂ふみ)とともにSDGsについて学ぶ活動も行う。

■YOASOBI コメント 原作は「満場一致での選出」

▽Ayase(コンポーザー)
6歳から19歳まで、皆さんの気持ちのこもった文章をあれだけの数目の当たりにして、これは真剣に向き合って作品を決めなければ、という気持ちになりました。グランプリ作品は、「ともに生きる」というテーマにしっかりと沿ったストーリーでしたし、本当に伝えたいと思ってこの物語を書いているんだな、ということが受け取れたので、僕もikuraも同じ意見で、満場一致での選出となりました。僕自身まだまだ知識が未熟な部分が沢山あるSDGsのこと、この作品を、楽曲を通して皆さんとともに学んでいければと思っています。

▽ikura(ボーカル)
「ともに生きる」ということについて皆さんがいろいろな考えを持って普段過ごしていて、今回こうして言葉を紡いでくれたのだと、感動しました。中でもこの「小さなツバメの大きな夢」の最後に込められたメッセージが私の中で特に響きました。「ともに生きる」という大きなテーマに対して自分は何ができるんだろう、と考えたときに、この物語から、「今すぐ大きなことはできなくても、大きな力を持っていなくても、一人一人が少しずつ手を差し伸べ合ったら、やがて大きなことを成し遂げることができる」というメッセージを受け取りました。みんなにとっても身近に感じられる、素敵なメッセージだと思いました。乙月ななさん、そして皆さんが紡いでくれた願いを歌に込められたらなと思います。

■『小さなツバメの大きな夢』 原作者・乙月ななさんコメント
今年高校生になって、何か新たな挑戦をしてみたいと思っていたところに「YOASOBIとつくる 未来のうた」の企画を知りました。YOASOBIは大好きなユニットですし、趣味で小説を書いていたので、YOASOBIのお二人に自分の作品を読んでいただけたらいいな、と思って応募しました。

SDGsについては、学校の探究の授業で取り組んでいて、身近にある問題として捉えていたので、今回の物語を書くにあたっても、特に身構えることはありませんでした。まず、陸の問題、海の問題、いろいろな課題を網羅できる題材を考えるうちに、広い地域を移動するツバメを主人公にすることを思いつき、そこから真っ先に思い浮かんだのが、ツバメが登場する『幸福な王子』の物語でした。SDGsの目指す「全員平等に」という理想がこの物語の中に表れていると思いました。

ただ、幸福な王子のように恵まれている一部の人が私財を投じるだけではSDGsの目標は実現しません。何の力も持たない人でも、少しでも目標の実現に向けて動くことが大事だと思います。小さな存在であるツバメが、指示を出してくれる幸福な王子がいなくても、宝石も何も持っていなくても、自分にできることをしよう、と自主的に動く姿を通して、そのメッセージを描きたいと思いました。

YOASOBIの楽曲はリアルとファンタジーの絶妙なバランスが特徴だと思うので、そのあたりも意識しつつ、また、私はikuraさんが楽しそうに歌っている曲が好きなので、明るいラストになるように書きました。通学中にいつも曲を聴いている憧れのお二人が、私の物語をもとに曲を作り、歌ってくださることになり、とても光栄です。

■振付家・MIKIKO コメント
ミドリーズ5人それぞれの個性が輝き
「ツバメ」のように未来に羽ばたく子どもたちが希望に満ち溢れていますように、
と願いを込めて翼をモチーフに振付を考えました。
垣根を越えて誰もがこのダンスで心が踊り、ひとつになれるように、
小さいお子さんやダンスが苦手な方でも簡単に踊れる「子ツバメバージョン」
少し難しい動きに挑戦してみたい方には「親ツバメバージョン」
と今回二つのバージョンをご用意しています。
是非一緒に踊ってみてください。


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