人形を使って抱っこの仕方を教わる母親ら=鳴門市撫養町のキョーエイ鳴門駅前店「にこにこ広場」

人形を使って抱っこの仕方を教わる母親ら=鳴門市撫養町のキョーエイ鳴門駅前店「にこにこ広場」

 鳴門市撫養町のキョーエイ鳴門駅前店内で、子育てスペース「にこにこ広場」を運営しているNPO法人子育て応援団レインボー(同市)は、出産を控えた妊婦への支援事業を始めた。支援対象を従来の親子から広げて、地域の子育て環境の向上につなげる。
 
 「にこにこマタニティー」と銘打ち、毎月1回、にこにこ広場で妊婦が気軽に参加できる催しを開く。保育士や看護師らNPOのスタッフが子育て相談に応じるほか、人形を使い、乳児の抱っこやおしめの替え方などを教える。絵本の読み聞かせや手遊び、歌遊びなども一緒に楽しむ。
 
 初回の14日には妊婦ら11人が参加。9月に出産予定の木元樹里さん(29)=鳴門市大津町徳長、主婦=は「身近にあまり妊婦さんがいないので、相談できる友達が増えると心強い」と話していた。
 
 にこにこ広場は、子育て中の親同士の交流や育児相談の拠点として、鳴門市が2012年4月にキョーエイ鳴門駅前店4階に開設。平日の午前9時半~午後5時に、運営委託を受けたNPOのスタッフが絵本の読み聞かせや工作体験、身体測定などを行っており、原則3歳未満の乳幼児と保護者が自由に利用できる。利用者はこれまで市内外の親子延べ1万1千人に上っている。
 
 NPOの山口壽子理事長は「鳴門をさらに子育てしやすい町にしていきたい」と話している。次回のにこにこマタニティーは6月4日午前10時半から開く予定。