大阪市中心部のミナミで24日、通行人に紛れていた阿波踊りの踊り子が突然踊り出すパフォーマンス「フラッシュモブ」が披露された。国内外の観光客らでにぎわう大阪随一の繁華街は踊りの熱気に包まれた。
阿波踊りの魅力を広く発信しようと、大阪天水連(大阪府箕面市)が企画した。連員ら約50人は普段着や法被など、まちまちの装いでなんばグランド花月前に集合。午後4時、鳴り物の担当者がたたく太鼓の音を合図に一人また一人と踊り出し、最後は輪になって踊った。周囲には人だかりができ、拍手や歓声が湧き起こった。
フラッシュモブの阿波踊りは、新たな踊りファンの獲得を目指す徳島市が東京などで試みたことはあるが、大阪では初めてという。廣田秀夫連長(62)は「大阪の中心地で踊るのは気持ちよく、反応もよかった」と汗を拭った。