徳島県は12日、県内の認可保育所などに希望しても入れない待機児童が4月1日時点で33人(速報値)だったと発表した。保育所の新設に伴う定員増などを背景に、前年同期比61人減と、5年ぶりに前年を下回った。
県によると、待機児童が出たのは3市で、徳島市が最多の30人(前年同期比8人減)。吉野川市2人(1人減)、三好市1人(1人増)と続いた。徳島市は認定こども園の新設などで市全体の定員は95人分増えたものの、入所の申し込みが222人増加し、全体の解消には至らなかった。三好市は3月の転入者で待機児童が出たが、現在は解消している。
17年4月に待機児童がいた北島町(34人)、藍住町(13人)、石井町(6人)ではいずれも保育所の新設や認可外保育所の認可保育所への移行があり、解消した。
過去5年間(4月1日時点)の待機児童数は13、14年各41人、15年57人、16年60人、17年94人と右肩上がりだった。県は「認可保育所や企業主導型保育所の整備が進み、市町村による丁寧な利用調整もあって大きく減らすことができた」と説明している。